SCアカデミー 第17期生募集案内
~次世代を担うSC経営者層の育成を目指す、SC業界唯一のビジネススクール~
一般社団法人日本ショッピングセンター協会は、1973年設立以来、SC業界の人材育成に重点を置き、 今日までセミナー、通信教育、海外研修などの各種教育プログラムを実施して参りました。
2007年には次世代のSC経営者層の育成を目的として、SCを学術的・体系的に学び、SCの新潮流や将来動向についても理解を深めるためのプログラム「SCアカデミー」を創設いたしました。これまでに 629名が卒業され、現在17期生38名が在学中です。また、16期よりオンラインを活用し、全国規模で遠隔地の方でも受講いただけるようになりました。
このほど第18期生の募集を開始いたしました。つきましては、貴社の次世代を担う人材の教育機関として、本SCアカデミーをご活用いただきますようご案内申し上げます。
目的と特色
- 次世代を担うSC経営者層の養成を目的とします。
- SCを学術的・体系的に学び、SCの新潮流や将来動向についても理解を深めていただきます。
- 一方的な受け身の授業ではなく、“考える力”をつける授業です。
- 講師は各コースの指導教授の他に、各分野で活躍されているゲスト講師をお招きします。
- 受講生相互の情報交換や、ネットワークづくりに役立ちます。
SCアカデミー第18期概要(2024年度)
1.会場
一般社団法人日本ショッピングセンター協会(アクセス)
(東京都文京区後楽1-14-4 後楽森ビル15F)
2.期間
2024年4月~2025年3月(授業は11月中旬まで実施予定)
3.時間
金曜日 18:30~20:30 ※授業によって変更になる場合がございます。
4.受講料
440,000円(本体価格400,000円 消費税40,000円)
5.定員
40名(予定)
6.対象
SC協会会員企業の中堅社員(SC事業に関連した職種で5年以上の実務経験を有すること。)
7.受講申込者及びご担当者様へ
1)基本リアル受講を推奨いたしますが、遠隔地での受講をご希望の方はリモート受講も可能です。「合宿研修」、「SC総論Ⅰ・Ⅱ」「SC経営実践論」の最終回、特別演習の現地視察は、原則会場への出席となります。SCアカデミー事務局より遠隔地からの受講生として承認された方は交流の機会の支援(宿泊費)を、年間5回、各回1万円を限度に補助いたします。
2)下記の受講申込書を提出後、①実務経歴書及び所属企業の推薦状と②1,200字程度の小論文(何を学びたいか、受講の目的)の提出をお願いいたします。受講申込者については、①実務経歴書、②小論文に基づいて、入学の審査を行います。審査の結果によっては、受講をお断りする場合がありますので、ご了承ください。審査結果は、2月末にご連絡いたします。協会事務局より受講申込書を提出後に、①のフォーマットのデータをお送りいたします。①、②につきましては、2024年2月22日(木)までに必ずご提出願います。
3) 開催期間中に受講生が何らかの理由で辞退されても、受講料は返金いたしませんので、ご了承ください。
4) 本アカデミー修了者は、SC経営士二次試験が免除になります。
8.お申し込み締切日
2024年2月9日(金) ※定員に達し次第、締切とさせていただきます。
9.担当指導教授(敬称略)
- SC序論(合宿研修)
小嶋 彰 (株)フロンティアリテール研究所 代表取締役 (SC経営士) - SC総論Ⅰ(6単元)
犬塚 潤一郎 実践女子大学生活科学部 教授(哲学、メディア学、風土学) - SC総論Ⅱ(6単元)
彦坂 裕 (株)スペースインキュベータ 代表取締役・上海視覚芸術学院徳稲大師学院教授・日本建築家協会会員
- SC経営実践論(7単元)
矢木 達也 (株)ビーエーシー・アーバンプロジェクト 代表取締役社長 (SC経営士) - 特別演習(3単元)
太田 巳津彦 (株)ワイ・キャップコンサルティング 代表取締役 (SC経営士) - 特別講義(4単元)
- ゼミ方式(4単元)
10. 第17期カリキュラム(敬称略)
■SC序論(合宿研修)
指導教授 小嶋 彰 (株)フロンティアリテール研究所 代表取締役 (SC経営士)
日程 | 単元 | 課目 | 内容と目的 |
---|---|---|---|
4/11(木) | 1 | 合宿研修について | SCアカデミーに於ける学習の意義や手法、覚悟等について、及び、18期生の連携強化について |
2 | 特別講義Ⅰ | 調整中 | |
3 | 環境革命の世紀 | 今世紀最大の課題である「環境」に対し、我々はどのような位置に立ち、何を考え、何をすべきなのか?商業環境やSCを取りまく「環境」の様相を、歴史的・批評的・包括的に俯瞰しながら、このアポリアへの展望を示す。 | |
4 | 『The Art of Being 』 SCの存在可能性への問いと技術 |
自然環境、健康、平和、経済・・・ 社会が直面する複合的な危機が、ビジネスの存立基盤を揺るがしています。SCとは“何か”と本質から問い直すこと、そしてその姿勢を支えるものとして、「哲学」の知を自分のものにしましょう。 | |
5 | SCアカデミーを100倍楽しむ方法 | 問題意識の持ち方や、グループディスカッションの意義など、アカデミー受講のコツについてお話しします | |
交流会 | |||
4/12(金) | 6 | 経済社会における小売商業の役割 | ①アフターコロナ社会に於ける次世代商業施設開発と管理運営のヴィジョン創り ②家計消費構造の2024年アップデートと人々のライフスタイルの変化。 ③SCの重要な構成要素となった飲食・サービス業、及び食品専門店のパワー発揮施策 ④地域活性化における商業施設の役割 ⑤着眼対局=我が国経済の諸動向と着眼小局=経済のマクロ環境を受けた日々の商業活動の実務的対応策 |
7 | 特別講義Ⅱ | 調整中 | |
8 | ショッピングセンターのリポジショニング「タウンセンター」を紹介 | イーコマース時代に成長しているフォーマット、タウンセンターについて講師の著書を教材に、日本での可能性を探ります。 | |
9 | グループディスカッション | グループに分かれ、与えられたテーマ、課題についてグループ内でディスカッションを行い、まとめ発表する。 | |
10 | 総括 | 合宿研修のまとめ |
■SC総論Ⅰ
指導教授 犬塚 潤一郎 実践女子大学生活科学部 教授(哲学、メディア学、風土学)
日程 | 単元 | 項目 | 内容と目的 |
---|---|---|---|
4/19(金) | 1 | 考える技術としての「哲学」 | Creative Solutionism(創造的解決主義)の時代、単に対応する(react)のではなく、独自の革新的ソリューションを創造的に生み出す(create)、知の技法を哲学に学ぶ。 |
4/26(金) | 2 | 「幸福」に寄与する店舗デザイン | 資本主義・産業社会の転換のなかで、これからの商業をいかにデザインするか。SC空間の意味とかたちを具体的に構想する。 |
5/10(金) | 3 | 「生命的」な社会におけるSC経営 | エコロジカルエコノミー時代におけるSC運営企業の“存在意味”とは何か?それを実現するための理論と姿勢について考察する。 |
5/17(金) | 4 | 社会の進化と「日常」の深化 | デジタル化と人の関係の変化、そしてAIと人の能力の進化が問われるなか、街と暮らしの意味と豊かさはどのように進化できるでしょう。 |
5/24(金) | 5 | 資本主義に代わる「試本主義」の挑戦 | 小さな島の万屋からスタートした事業は、なにをめざし、どう歩んできたか。その発展の先には。 |
5/31(金) | 6 | Actual Visionary Meeting: 地球と人類を視野に、SCの現状を大きく変えようとする志を持つ人々が共に語り合う | 受講生の皆さんと、講義を担当した講師たちとの、クロスインパクトミーティングを行う。 |
■SC総論Ⅱ
指導教授 彦坂 裕 (株)スペースインキュベータ 代表取締役 上海視覚芸術学院徳稲大師学院教授・日本建築家協会会員
日程 | 単元 | 課目 | 内容と目的 |
---|---|---|---|
6/7(金) | 1 | エリアマネジメントの現代的位相と都市環境の運営 | 【スクール形式】 街とSCの再生を国内外の先進的事例を中心に紹介しながら、その方策、キーワード、意味、課題などを包括的に分析し、都市事象のデータ化や可視化、さらにその言語化の重要性、そして実験的なマネジメント推進方法を展開する。 |
6/14(金) | 2 | ランドスケープとSCの相互交通 | 【スクール形式】 庭園の構成手法からランドスケープの概念、ランドスケープと都市創造・地域創造の問題を紹介するとともに、今後重要になるSCにおけるランドスケープ価値やランドスケープ的視野の可能性、景観創造、まちづくり、エコロジーの実践的展開を考察する。 |
6/21(金) | 3 | 「SCの定義」をめぐって | 【クロストークセッション】 ゲストパネラー交えた受講生との対話の中で、SCというターミノロジーの定義をめぐる議論を多様な視点から討議する。パネラーによるミニ座談会も開催予定。 |
6/28(金) | 4 | SC・グルーエン・映画 | 【スクール形式】 SCの父と言われるヴィクター・グルーエンの足跡、その思想と方法、現代におけるレガシーを紹介しつつ、映画と都市の相関性やSCをめぐる文化的問題を、歴史的横断性をもちながら考察する。 |
7/5(金) | 5 | 集客装置としての商業環境 | 【スクール形式】 集客や滞留、さらには顧客・参加者の支持を得るイベント創造の歴史的・同時代的事例、その制作論、現代における展開、そして地域創生との関係などにフォーカスを当てながら、商業環境の魅力やレジリエンスを高めるあり方について深耕する。 |
7/12(金) | 6 | SCの未来価値 | 【パネルセッション】 受講生参加型で、SCにおけるイノベーションのあり方をリベラルアーツ的視界の中で考える。ゲストパネラーにはアカデミー講師を含む最前線で活躍されている方々を招聘。合わせて総論Ⅱの総括も行う。 |
■SC経営実践論
指導教授 矢木 達也 (株)ビーエーシー・アーバンプロジェクト 代表取締役社長 (SC経営士)
日程 | 単元 | 項目 | 内容と目的 |
---|---|---|---|
8/23(金) | 1 | 近未来のリテールとSCでの可能性 | SCのパートナーである小売業の近未来の姿を生活者の消費スタイルの変化予測と掛け合わせながら探っていく |
8/30(金) | 2 | プレイスメイキングによるSCの新たな可能性 | SCや周辺エリアの空間を誰もが使いこなせる居心地の良いプレイスに変える。多様なアクティビティを創出させるプロセスやデザインを考える |
9/6(金) | 3 | VC視点で見たスタートアップとオープンイノベーション | スタートアップ連携や、社内新規事業について理解を深めSCの未来創造について考える |
9/27(金) | 4 | リートについて | 商業施設の取得、譲渡のシミュレーションを体験しながら判断要素とリートの仕組み、内部成長などを学ぶ |
10/4(金) | 5 | 海外先進事例を通してDX時代の新たなSC開発の手法を学ぶ | シンガポールFunanをケーススタディにコンセプトワークから、プロセスプランニング、デザインワークなど、ネットを超えるリアルの場づくりを学ぶ |
10/25(金) | 6 | 地方商店街の活性化事例から学ぶ | 地方商店街の活性化、まちおこしの具体策を油津商店街の事例から学び、SCでの応用を考える |
11/1(金) | 7 | まとめ: SCのあるべき姿 | グループ別ディスカッションとプレゼンテーション |
■特別演習
指導教授 太田 巳津彦 (株)ワイ・キャップコンサルティング 代表取締役 (SC経営士)
日程 | 単元 | 項目 | 内容と目的 |
---|---|---|---|
9/20(金) | 1 | 特別演習Ⅰ | ケースタディを通じて、戦略策定のフレームワーク手法を習得していただきます |
10/18(金) | 2 | 特別演習Ⅱ | 注目の商業施設や商業地を訪問し、フィールドワークを行います |
11/15(金) | 3 | 特別演習Ⅲ | フィールドワークに基づき、当該施設の活性化戦略を策定し、プレゼンテーションしていただきます |
■特別講義
日程 | 単元 | 項目 | 内容と目的 |
---|---|---|---|
4/11(木) | 1 | 特別講義Ⅰ | 調整中 |
4/12(金) | 2 | 特別講義Ⅱ | 調整中 |
7/19(金) | 3 | 特別講義Ⅲ | 調整中 |
8/2(金) | 4 | 特別講義 | 調整中 |
■ゼミ方式(いくつかのグループに分ける)
日程 | 単元 | 内容 |
---|---|---|
7/26(金) | 1 | 卒論の書き方講座 各コースのフォローアップ、卒業論文作成指導 他 |
9/13(金) | 2 | 各コースのフォローアップ、卒業論文作成指導 他 |
10/11(金) | 3 | 各コースのフォローアップ、卒業論文作成指導 他 |
11/8(金) | 4 | 各コースのフォローアップ、卒業論文作成指導 他 |
※ゼミのグループ分けは7月に決定し、発表します。
※やむを得ない事由により、講師・時間割・講義内容等を変更する場合がありますので、あらかじめご了承下さい。
11.お問い合わせ先
(一社)日本ショッピングセンター協会
教育研修部/與田(よでん)、浜、藤原、阿部
TEL.03-5615-8523 FAX.03-5615-8539