SCアカデミー 第11期生募集案内
~次世代を担うSC経営者層の育成を目指す、SC業界唯一のビジネススクール~
一般社団法人日本ショッピングセンター協会は、1973年に設立以来、業界の人材育成に重点を置き、現在までセミナー、海外研修、通信教育などの各種プログラムを実施し、SC業界の人材育成に寄与して参りました。
2007年に次世代のSC経営者層の育成を目的として、SCを学術的・体系的に学び、SCの新潮流、将来動向についても理解を深めていただくためのプログラム「SCアカデミー」を創設し、これまでに332名が卒業されました。現在は第10期の48名が在学中で、このほど第11期生の募集をすることになりました。
目的と特色
- 次世代を担うSC経営者層の養成を目的とします。
- SCを学術的・体系的に学び、SCの新潮流、将来動向についても理解を深めていただきます。
- ワンウェイでなく、“考える力”をつける授業です。
また、講師は、各コースの指導教授の他に、毎回、SC業界を中心に関連分野で活躍されているゲスト講師をお招きします。 - 長期のプログラムですので、受講生相互の情報交換やネットワークづくりに役立ちます。
- 本アカデミー終了者は、SC経営士二次試験が免除になります。
第11期SCアカデミーの概要(平成29年度)
1.会場
一般社団法人日本ショッピングセンター協会(アクセス)
(東京都文京区後楽1-14-4 後楽森ビル15F)
2.期間
2017年4月~2018年3月(授業は11月中旬まで実施予定)
3.時間
金曜日 18:30~20:30 ※授業によって変更になる場合がございます
4.受講料
432,000円(本体価格400,000円 消費税32,000)
5.定員
40名以内(定員に達し次第締切とさせていただきます。)
6.対象
SC協会会員企業の中堅社員(SC事業に関連した職種で5年以上の実務経験を有すること。)
7.入学審査について
受講申込書を提出後、①実務経歴書及び所属企業の推薦状と②1,200字程度の小論文(何を学びたいか、受講の目的)の提出をお願いいたします。受講申込者については、①実務経歴書、②小論文に基づいて、入学の審査を行います。審査の結果によっては、受講をお断りする場合がありますので、ご了承ください。審査結果は、2月の末にご連絡いたします。協会事務局より受講申込書を提出後に、①のフォーマットのデータをお送りいたします。
①、②につきましては、2017年2月8日(水)までに必ずご提出願います。
8.お申し込み締切日
2017年1月31日(火)
※定員に達し次第、締切とさせていただきます。
9.担当指導教授(敬称略)
- 統括指導教授
大甕 聡 (一社)日本ショッピングセンター協会 顧問 (SC経営士)
SC経営士会 会長 - SC序論(合宿研修/7単元)
小嶋 彰 (株) 船場 顧問 兼 (株)フロンティアリテール研究所
代表取締役 (SC経営士) - SC総論Ⅰ(6単元)
望月 照彦 構想博物館 館主 - SC総論Ⅱ(6単元)
彦坂 裕 ㈱スペースインキュベータ 代表取締役
上海視覚芸術学院徳稲大師学院教授
日本建築家協会会員 - SC経営実践論(7単元)
矢木 達也 ㈱ビーエーシー・アーバンプロジェクト
代表取締役社長 (SC経営士) - 特別演習(4単元)
太田 巳津彦 ㈱ワイ・キャップコンサルティング
代表取締役社長 (SC経営士)
10. 第11期カリキュラム
■SC序論(合宿研修)
指導教授 小嶋 彰 (株)船場 顧問 兼 (株)フロンティアリテール研究所 代表取締役 (SC経営士)
実施日 | 課目 | 内容と目的 | |
---|---|---|---|
4/13(木) | 1 | 合宿スタートにあたって | ●合宿研修の目的 ●SC創世期にて中心となった人々の考え方 ●SCのビジネスモデルの基本。日米比較 |
2 | 「転換期にたった世界、及び、日本の経済をどう読み解くか?」 | ●中長期視点に立った国際経済、社会の推移と日本のポジショニング ●日本経済、社会の目指すべき方向 |
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3 | 総論1「ソーシャルプラットフォームを構想する知力」 | 社会的変化(ソーシャルシフト)を創造するSCは、SP(ソーシャルプラットフォーム)として社会コアの役割を志向する | |
4 | 「環境革命世紀の都市と商業」 | 今世紀の最大の課題「環境」に対し、我々は何をすべきなのか? 商業環境やSCを取り巻く様相を歴史的、批評的、包括的に俯瞰しながら、SC未来を展望する | |
SCアカデミーを100倍楽しむ方法 | 予習の仕方や問題意識の持ち方など、効果的な受講のコツについてお話しします | ||
自己紹介 | |||
交流会 | |||
4/14(金) | 5 | SCの将来ポテンシャル | ●SCを取り巻く環境の変化と課題 ●SCの必要性と役割 ●SCの将来性/成長性 |
6 | 「経済社会における小売商業の役割 | ●国土のグランドデザイン2050年計画と商業の役割 ●オリンピックに向けて商業施設の役割と準備(インバウンド顧客への対応戦略を含む) ●地方経済活性化の主軸としての商業活動 |
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7 | グループディスカッション | 次世代SCのヴィジョンと具体的戦略 | |
総括 |
■SC総論Ⅰ
指導教授 望月 照彦 構想博物館 館主
実施日 | 課目 | 内容と目的 | |
---|---|---|---|
1 | 4/21(金) | 「女時(めどき)時代のSCを考察する」―女性が創る世界観― | SCは、巨大な生活劇場である。その生活劇場の主役は誰か。これまで見落としていた柔らかな視点でのまち(SC)づくりとは |
2 | 4/28(金) | 「社会を進化させる商空間(カフェ)デザイン」―時間、空間、人間(じんかん)― | 商空間の存在しない都市は、人間都市ではない、そのヒューマニズム都市の基盤となる商空間デザイン論にアプローチする |
3 | 5/12(金) | 「アメリカ西海岸の“リトル東京”にSC“ビック東京”を構築する」-文化共生の時代― | SC発祥のアメリカの西海岸ロスアンジェルスに、日本文化複合体としてのSCを創り、競争から共創の時代のシンボルに挑戦 |
4 | 5/19(金) | 「小豆島からの世界企業構想とは」 | 人口3万人の小豆島からも、世界を市場とする企業の挑戦は、不可能ではない。小さな企業の大きな志を起点した構想とは |
5 | 5/26(金) | 「極限の小店舗に人間宇宙を創出する」―裏町・横丁・居ぬきこそ都市の資源― | 都市開発が進む現代社会で、人間性の新生・再生の空間創造は可能か。そのトータルコーディネートに挑戦する。 |
6 | 6/2(金) | グループディスカッション SC総論Ⅰのまとめ |
ディスカションのテーマ:「事業構想家への道標を築く」 ―事業・社会構想力をいかに鍛え、知力を錬磨させるか― |
■SC総論Ⅱ
指導教授 彦坂 裕 ㈱スペースインキュベータ 代表取締役
上海視覚芸術学院徳稲大師学院教授
日本建築家協会会員
実施日 | 課目 | 内容と目的 | |
---|---|---|---|
1 | 6/9(金) | 「メディア社会、知識社会の中のSC――流動する社会における商業の存在形態」 | コミュニケーションのあり方、先端技術の展開が人間そのものを変容させようとする中、SCをめぐる未来価値を考える |
2 | 6/16(金) | 「ランドスケープとSC――景観創造、街づくり、エココンシャスとは何か」 | ランドスケープ的視点は今後のSC創造に欠かせない。場の創造を景観からエコまでその原理や指針を展開する |
3 | 6/23(金) | 「タウンマネジメントの現代的位相――街とSCの再生、主として海外事例から」 | 街の再生、活性化としてのタウンマネジメントの概念を、実践事例を中心にその活用、課題などを包括的に考察する |
4 | 6/30(金) | 「SC音環境創造と癒しの空間論――環境価値創造の現在」 | 音や癒しがこれからの商環境、SCに何をもたらすのかを、その理念展開も含め実践的視点で語る |
5 | 7/7(金) | 「コマーシャルシティ――集客と滞留の極点を形成する消費空間の実践」 | 集客・滞留拠点の資質から、イベントからリゾートに至る消費環境の特性、デザインのもつ意味を、体系的に考察する |
6 | 7/14(金) | グループディスカッション SC総論Ⅱのまとめ |
ディスカッションのテーマ:「SCにおける革新、創造とは何か?――過去を批評的に検証し未来の種をつむぐ」 |
■SC経営実践論
指導教授 矢木 達也 ㈱ビーエーシー・アーバンプロジェクト
代表取締役社長 (SC経営士)
実施日 | 課目 | 内容と目的 | |
---|---|---|---|
1 | 8/25(金) | SC経営戦略とガバナンス | SC経営の質を上げるために必要なガバナンスを学ぶ(コンプライアンス/リスクマネジメント/地域とのかかわりなど) |
2 | 9/1(金) | リート・ファンド視点でのSC経営・SC開発 | ファンドビジネスの実際とSCへの取り組み、AM事業とPM事業の相互理解などを学ぶ(投資目線、運用手法、アセットマネジメント、開発型ファンドなど) |
3 | 9/8(金) | SCデザインのグローバルスタンダード | SCデザインの世界潮流と事例を知る(メインストリート、コミュニティ空間、複合開発、歴史的建造物再利用など) |
4 | 9/29(金) | 流通の変革とショッピングセンター | イーコマースがもたらす流通構造とリテイラーの変化を知り、SCの役割を考える |
5 | 10/6(金) | SCにおける「食」を考える | 食物販、飲食店のトレンドと戦略などを学び、SCでの食物販の可能性、飲食ゾーンのあり方を考える。 |
6 | 10/27(金) | 小売業の経営革新 | 成功する小売業と経営革新を学び、小売目線で見たSCのあり方を考える |
7 | 11/10(金) | グループディスカッション ― SC経営実践論まとめ ― |
ディスカッションのテーマ:成熟時代における新たなSCビジネスを考える |
■特別演習
指導教授 太田 巳津彦 ㈱ワイ・キャップコンサルティング
代表取締役社長 (SC経営士)
実施日 | 課目 | 内容と目的 | |
---|---|---|---|
1 | 7/21(金) | 演習Ⅰ 「お客様目線に立つ。購買心理を理解する」 |
リアル店舗ならではの購買行動「衝動買い」について、顧客目線で考察する。 |
2 | 8/4(金) | 演習Ⅱ 「ケーススタディ 戦略を立案する」 |
事例に基づいて、経営戦略を作成。外部環境の分析、内部資源の評価などを通じて、クロスSWOT分析をし、戦略を立案 |
3 | 9/22(金) | 演習Ⅲ 「元気なまちに学ぶ その1」 |
元気なまちを訪問し、フィールドワークを行う。その際、関係者へのヒアリング、顧客や店舗の観察調査も行う。(候補地:川越) |
4 | 10/20(金) | 演習Ⅳ 「元気なまちに学ぶ その2」 |
フィールドワークに基づいて、元気の源を解明するとともに、まちの将来ビジョンを作成し、プレゼンをしていただく |
■ゼミ方式(いくつかのグループに分ける)
実施日 | 内容 | |
---|---|---|
1 | 7/28(金) | 卒論の書き方講座 各コースのフォローアップ、卒業論文作成指導 他 |
2 | 9/15(金) | 各コースのフォローアップ、卒業論文作成指導 他 |
3 | 10/13(金) | 各コースのフォローアップ、卒業論文作成指導 他 |
4 | 11/17(金) | 各コースのフォローアップ、卒業論文作成指導 他 |
※ゼミのグループ分けは7月に決定し、発表します。
※ゼミの指導教授が卒業論文指導も行います。
11.お問い合わせ先
(一社)日本ショッピングセンター協会
教育研修部/與田(よでん)、増木
TEL.03-5615-8523 FAX.03-5615-8539