販売統計
SC販売統計調査報告 2009年12月
12月既存SC前年比 : -3.4%
SC総売上高 (推計) 2 兆6,711億円(前年比 -3.3% 全SCベース)
売上高の概況
- 概況
- 12月の既存SCの前年同月比売上高は、-3.4%と16ヶ月連続でマイナスとなったが、マイナス幅は前月に比べ5.3ポイント改善した。
- 依然として消費低迷が続くなか、低価格化・節約志向による客単価の下落等により売上は伸び悩むものの、多くのSCではセール前倒しなどの販促策が功を奏し、さらに月半ばには気温が低下し重衣料の動きが見られたことや、巣ごもり傾向から食料品や酒類に動きがみられたこと、クリスマスや年末セールでは客足が戻りつつあるといった報告もあり、前月に比べてマイナス幅は改善している。しかし、セール前倒しなどにより、今月は売上増につながったものの、セール慣れの傾向もみられることから、先行きは不透明である。
- 立地別でみると、中心地域に立地するSCが-5.5%、特に小都市のキーテナントは-9.6%であり、厳しい結果となった。一方で郊外地域は-1.9%と前月に比べて5.9ポイント改善した。要因としては月半ばに全国展開のディベロッパーが一斉セールを行ったことがあげられる。
- 地域別では北陸(-5.1%)、中国(-4.9%)、中部(-4.6%)のマイナス幅が著しい。特に北陸地方の中心地域が-10.5%の2桁減と厳しい結果になった。一方で北海道の中心地域は0.6%、九州・沖縄地方の郊外地域は0.1%とプラスに転じた。
- 政令指定都市別で見ると、名古屋市が-8.6%で前月に引き続きマイナス幅が大きく、特にテナントは-10.2%で目立つ。ついで広島市が-7.6%であり、前月と同様に厳しい結果になった。政令指定都市以外の地域では、四国は-1.7%、九州・沖縄地方は全体は-2.1%であるが、テナントは0.6%とプラスに転じたものの、キーテナントは-6.1%と後退している。
*本調査は、2008年12月末現在の全SC2,877SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 557 SC 回収率55.7 %
*2009年5月21日の定期総会において、SC全数調査の結果を報告し、SC取扱い基準を見直した上で2008年末のSC総数を2,980と発表したが、12月のSC総売上高(推計)は、旧基準に基づき、2009年11月末現在の全SC 2,931SCをベースに算出した。
SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率
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- 都市規模別・地域別 売上高伸長率
- キーテナント業態別 売上高伸長率
- 立地別・地域別 総売上高
- 立地別SC・キーテナント・テナント効率
- 既存SC移動平均(年間)
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