販売統計
SC販売統計調査報告 2009年04月
4月既存SC前年比 : -5.6%
SC総売上高 (推計) 2 兆2,273億円(前年比 0.3% 全SCベース)
売上高の概況
- 売上高
- 4月の既存SCの前年同月比売上高は、-5.6%と8ヶ月連続マイナスとなった。
定額給付金の一部地域での給付開始、また高速道路料金の引き下げなどの景気対策及び在庫調整の進展などのプラス要素は見られたものの、景気全体を押し上げるまでには至らず、依然として消費動向は低調である。
また、プライベートブランドを中心に低価格化が進み、客単価が減少したこと、下旬には一転して気温が低下し、春物商品の売行きが鈍化したことなども売上減要素となっている。
マイナス要素が先行する中、既存SCの前年同月比売上高が、前月比(3月:-8.3%)2.7ポイントの改善を見せたことやマイナストレンドにある移動平均値(年間)が前月比で横ばいであったことなど、若干の好材料も見られた。 - 立地別・構成別
- キーテナントが-6.8%と低調であった。中でも中都市の中心地域が-8.6%と最もマイナス幅が大きく、内訳を見てみると百貨店をキーテナントとするSCが不振であった。買い控えによる高額品、ファッション衣料の売上不振の影響が表れている。
- 立地別・地域別
- 北海道地方が-1.4%と最もマイナス幅が小さかった。中でも周辺地域が2.3%とプラスであり、新規にテナントが入店したSCやイベント効果により客数が増加したSCが好調であった。
一方では、中部地方が-7.7%と最もマイナス幅が大きく、テナントの退店により売上減となったSCが多かった。
また、北陸地方の中心地域、四国地方の周辺地域がそれぞれ-13.2%、-12.1%と2桁のマイナスとなっているのは中部地方同様、テナントの退店が影響している。 - 都市規模別・地域別
- 政令指定都市別で見ると、名古屋市が-9.1%と最もマイナス幅が大きかった。上記、中部地方のマイナス要因(テナントの退店)に加えて、ファッション衣料の不振が影響している。
一方では、北九州市が0.2%のプラスとなっている。中でもキーテナントが2.1%のプラスとなっており、SMが堅調であったことが要因として挙げられる。同様の要因により、仙台市、広島市のキーテナントもそれぞれ2.9%、4.4%のプラスとなっている。
*本調査は、2008年12月末現在の全SC2,877SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
なお、2009年5月21日の定期総会において、SC全数調査の結果を報告し、SC取扱い基準を見直した上で2008年末のSC総数を2,980と発表したが、本統計では旧基準に基づいて算出している。
*集計SC 567 SC 回収率56.7 %
*4月のSC総売上高(推計)は、2009年3月末現在の全SC2,886SCをベースに算出した。
SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率
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- 都市規模別・地域別 売上高伸長率
- キーテナント業態別 売上高伸長率
- 立地別・地域別 総売上高
- 立地別SC・キーテナント・テナント効率
- 既存SC移動平均(年間)
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