販売統計

SC販売統計調査報告 2006年03月

3月 SC総売上高 (推計) 2兆1,410億円 (前年比 1.4%  全SCベース)
既存SC前年比 :   3.2%

売上高の概況

2006年3月のSC総売上高は 2兆1,410億円、前年同月比は微増に止まった前月から0.8ポイント上昇の1.4%となって、成長に堅調さが窺える結果となっている。

既存SC売上高も3.2%と前月に続いてプラス成長を記録、前年が天候不順等で売上不振だったこともあって本統計(月間)開始以来、最高の伸び率となった。景気回復感の定着に加えて比較的「春」らしい気候の訪れが消費者マインドを刺激したことが今月の好成績を誘引したようだ。

SC構成別では、テナントが4.7%、キーテナントもコンマ台ではあるものの0.3%といずれもプラス成長となってSC売上の復調振りに確信が持てる結果となっている。特に、テナントは春物婦人衣料や靴・バッグ、身の回り品等が好調で最高の伸び率となった。キーテナントもテナントの絶好調さにつられるように、春物婦人衣料や生鮮食品の主力業種が活発に動き昨年の12月以来3ヶ月振りにプラス成長に浮上、今後に期待の持てる結果となっている。

立地別では、中心地域が3.9%、周辺地域が2.5%、郊外地域も2.8%と何れの地域とも安定感のある売上伸長を記録、先行きに明るさが見られる中で、小都市中心地域に依然売上停滞が続いている。早期の立直りが望まれる。

地域別では、低温続きで全地域がマイナス成長だった前年から一転、北海道(前年並み)を除く全地域がプラス成長に転じ、好調だった今月の好成績を象徴する結果となった。中でもリニューアル効果等が顕著だった東北地域の7.3%という高水準の伸びが目立っている。

都市規模別でも、13大都市が4.5%、その他地域が2.2%といずれも売上好調振りが窺える。特に、その他地域は前月(-2.9%)から5.1ポイントアップという急激な復調振りが見られており、この先のSC売上に明るさを覗かせている。

集計対象 606SCの中、プラス成長SCは338SC(55.8%)と昨年の12月(61.9%)以来2度目の過半数超えとなって、売上好調を誇った今月のSC売上を象徴する結果となっており、次月以降もこの状況の持続が期待される。


*本調査は、2005年12月末現在の全SC2,704SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 606 SC 回収率60.6 %
*3月のSC総売上高(推計)は、2006年2月末現在の全SC2,706SC(前年比 +44SC)をベースに算出した。

SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率

の各表はこちら


  • NECネクサソリューションズ
  • 日本ショッピングセンター協会50周年特設サイト
  • 広告募集
  • 広告募集
ページのトップへ