販売統計
SC販売統計調査報告 2006年01月
1月 SC総売上高 (推計) 2兆4,039億円 (前年比 1.4% 全SCベース)
既存SC前年比 : -0.6%
売上高の概況
2006年1月のSC総売上高は 2兆4,039億円、前年同月比1.4%となった。プラス成長は堅持しているものの昨年の成長率に比べて5.1ポイントのダウンとなっており、新しい年のスタートを飾るには若干物足りなさが感じられる結果であった。
既存SC売上高は-0.6%となって昨年の6月以来連続していたプラス成長が崩れ8ヶ月振りにマイナス成長となった。年始の休日が少なかったことや大雪でSCへの人出が鈍ったことに加えて厳しい寒さの連続で冬物衣料に品不足が生じ「売り逃がし」が見られたことなどが少なからず影響したようだ。
SC構成別では、テナントは0.6%とコンマ台の微増ではあるがプラス成長を維持して頑張りを見せているが、回復基調にあったキーテナントは-2.7%と3ヶ月振りにマイナス成長に陥った。好調だった昨年末の反動もあって新春福袋セールや初売り・冬物バーゲンといった季節特性を十分に活かしきれなかったことなどが売上停滞を誘引したようだ。
立地別では、小都市にかなりの売上低迷がみられるものの大都市の売上好調を背景に中心地域が1.4%のプラス成長を記録した一方で、周辺地域が4.4ポイントダウンの-1.7%、郊外地域も3.9ポイントダウンの-1.9%となって停滞感が見られた今月の結果を象徴した。
地域別では、北海道・東北・関東の3地域が前年をクリア、中部地域以西の6地域がいずれも前年割れとなっている。ことのほか厳しく長く続いた寒さが東西で明暗を分ける形となった。
都市規模別では、大都市地域は前月から3.7ポイントダウンしたものの1.1%のプラス成長を維持したがその他地域は東北地域以外の8地域に売上低迷が見られ-1.7%のマイナス成長となって今月のSC全体の成長率を水面下に押しやった。
集計対象 592SCの中、プラス成長SCは218(36.8%)、前年に比べて7.7ポイントダウン、好調だった前月からは25.1ポイントの大幅ダウンとなっており停滞感のあった今月の成績を物語る結果となった。
*本調査は、2005年12月末現在の全SC2,704SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 592 SC 回収率59.2 %
*1月のSC総売上高(推計)は、2005年12月末現在の全SC2,704SC(前年比 +44SC)をベースに算出した。
SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率
の各表はこちら