販売統計
SC販売統計調査報告 2004年年間
SC総売上高 (推計) 26兆3,826億円 (前年比 0.7%)
~ 既存SCは厳しさ続く - 1.7 % ~
売上高の概況
我が国SCの2004年1月~12月の年間売上高は26兆3,826億円 前年比 0.7% 、既存SCベースは苦戦状態から脱しきれず12年連続前年割れの- 1.7% となった。
BSE再発、鳥インフルエンザの発生(1月)、消費税総額表示(4月)、記録的な台風上陸・大雨(6~10月 10個)、猛・残暑(8~9月)、新潟中越地震(10月)、暖冬(11~12月)等々国民生活を直撃する出来事が続発し、消費マインドも今一つ盛り上らず既存SCにとっては大変厳しい1年となった。一方、景気回復の兆しを背景にSC開発意欲が促進され、立地法施行以来最高の62SCが新規にオープン、特に売場面積 30,000m2超の大型SCが19SC(30.6%)誕生したことや「閏年効果」も加わって、SC全体では微増ではあるものの昨年を0.4ポイント上回り、SC業界トータルでは堅実な成長ぶりが記録された。
既存ベースの1年間は、SC構成別でみると、テナントが年通算 0.9%のマイナス成長だったが 1、2、5、7月の4月で前年をクリア、厳しい環境下でコンマ台の落込みに止めた。
立地・地域別では、増床を含むリニューアル効果が顕著だった東北地区、四国地区の郊外地域がプラス成長を記録、全体に停滞ムードが漂った中で一際光る存在感を示した。
都市規模別では東京区部がテナント・キーテナント双方の売上好調をベースに13年ぶりに 0.8%のプラス成長を記録、「都心回帰」気運の高まりを実証するようなを結果となった。このトレンドに乗って、今期(年)新たに誕生した62SCのうち22SC(35.5%)が大都市地域に新規オープン、これらSCを加えた都心部SCが牽引役となって着実な成長が見込まれ、今後のSCに明るさの兆しが見えている。
*本調査は、2003年12月末現在の全SC2,611SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 552 SCは、2003年1月~12月の全月の売上高が揃っているSCを対象とした。
*SC総売上高(推計)は、2003年12月末現在の全SC2,611SCをベースに算出した。
SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率
の各表はこちら