販売統計
SC販売統計調査報告 2003年12月
不透明感つのる △1.4%
売上高の概況
2003年12月のSC売上高は前年対比△1.4% となつた。クリスマス、年末商戦に期待がかかったがマイナスとなった。
テナントの売上は△0.8%ととなり、10月、11月のプラスから再びマイナスに転じ、キーテナントは△2.4%となった。
キーテナント別にみると12月中は全体的に「暖冬」、そして消費者心理の先行き不安への深まりが影響し、とくに冬物衣料売上不振が響いたGMSが△3.0%、生協の△4.8%とSC全体を押し下げた。
地域別にみると、北海道は総合で△11.5%、中心商業地域で△16.3%と以前として既存SCの落ち込みが大きい。12月は、この他にも中心地域の落ち込みが顕著に見られる。四国の△8.0%、東北の△7.6%を筆頭に全ての地域でマイナスとなっている。その反対に一方の郊外地域に立地している既存SCは健闘を見せ、9地域のうち5地域でプラスとなった。なお、新規開発が活発な首都圏は既存店ベースでも元気のあるところを見せている。
好調・不調要因でみると、好調要因の1位はリニューアル効果となっており、不調要因の1位は11月と同様、天候不順となっている。お客様の心理は生活不安を増しながらも、SCは常に「新鮮さ」を探求努力をしていかなければお客様を呼べないことが毎度ながら明らかになっている。
*本調査は、2002年末までに開設された全国のSC2,615SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 560 SC 回収率56.0 % (集計対象SC数 559 SC)
SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率
の各表はこちら