販売統計
SC販売統計調査報告 2003年11月
暖冬の影響が響いた △1.7%
売上高の概況
2003年11月のSC売上高は前年対比△1.7% となつた。10月の対前年比が23ヶ月ぶりにプラスに展じ、今後が期待されたが再びマイナスに転じた。
テナントの売上はプラス0.1%と健闘したが、キーテナントの売上高は△4.6%と今年最大の落ち込みを見せた。11月上旬は暖冬の中全体的に冬物衣料の売上不振が響いたとみられ、キーテナントのGMSが△4.7%、SSが△4.6%の不振にその傾向が顕著に現れている。
地域別にみると、ここ数ヶ月続いている札幌市の熾烈な競争は今月になっても続いており、札幌市で△12.1%となっている。その一方で千葉市の10.6%に代表されるように首都圏や近畿圏は売上の回復傾向が見られるが、他の地域の売上の回復の足取りは鈍いようだ。
立地別では、唯一プラスの成長だったのは、リニューアル効果の大きかった大型SCに牽引された郊外地域のテナントの売上高4.2%であり、それ以外は総合、テナント、キーテナントの各分野の全てがマイナスとなっているのが目立つ。
好調・不調要因でみると、好調要因の1位はイベント効果となっており、不調要因の1位は天候不順となっている。競争が激化する中で、イベントを含め常に何らかの集客努力をしていかなければお客様を呼べないことが毎度ながら明らかになっている。
*本調査は、2002年末までに開設された全国のSC2,615SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 575 SC 回収率57.5 % (集計対象SC数 571 SC)
SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率
の各表はこちら