販売統計

SC販売統計調査報告 2003年09月

18年ぶりの虎フィーバーも残暑厳しく △3.6%

売上高の概況

スタート早々株価が1万円台に回復、さらにタイガース、ホークスの優勝記念セールの好材も加わり、これらを起爆材に売上回復に大きな期待がかかっていた 2003年9月のSC売上高は、前年同月比 △3.6% と残念な結果となった。

優勝決定日のズレこみによる買い控え等に加えて、月中盤過ぎまで居座った残暑の影響で秋物商品の動きが鈍り、今年最大の落ち込みとなった。先行きに不安感を投げかけた成績だが、年末の最重要商戦を間近に控えて早期の立直りが望まれる。

店舗形態別でみると、テナントが 1.9ポイントダウンの△3.4%、キーテナントが0.8ポイントダウンの △3.8%といずれも今期の売上不振状態を物語る低調な成績となつた。残暑の影響で、テナントでは婦人衣料、靴・鞄、飲食、キーテナントは秋物衣料、家庭用品、生鮮食品等が大幅に売上を落としたことによるものと思われる。

立地別・地域別では、東北地域と中国、四国、九州・沖縄の西日本地域の郊外SCにプラス成長の健闘ぶりが見られているはいるが、それ以外の地域・立地のSCがかなり大幅なマイナス成長を記録して今期の成績を深刻なものにしている。

都市規模・地域別の状況では、売上好調が続いていた千葉市が一転してマイナス成長に陥り全域が停滞した中で、GMS系SCの健闘を背景に中国地区のプラス成長が光っている。

今期プラス成長を記録したSC数は 147SC(26.1% 4.3 ポイントダウン 17SC減)となって、ことのほか長く居座った残暑の影響が色濃く現われた様相となっている。

停滞感の漂った中で、売上好調SCが成功要因として挙げたBest3は、①イベント奏効(22sc) ①リニューアル実施(22sc) ③新規テナント(12sc)であった。

本格的な秋物商戦が展開される次月の10月は、順調な季節の訪れに加えて全国的規模の展開が見込める「優勝記念セール」が控えており、SCの頑張りが望まれる。


*本調査は、2002年末までに開設された全国のSC2,615SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 573 SC 回収率57.3 % (集計対象SC数 563 SC)

SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率

の各表はこちら


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