販売統計
SC販売統計調査報告 2003年01月
“初売り”の効果薄く 前年同月比 △ 2.1 %
売上高の概況
2003年1月のSC売上高は、前年同月比 △ 2.1 %となった。1年のスタートは何としてでもプラスに転じたかったが、デフレ現象が慢性化し購買意欲の鈍化、客単価の減少傾向は留まることなく、雪などの天候不順、イラク問題への危機感で国内需要が振るったことなどが重なり、期待されたキーポイントの「初売り・福袋・バーゲン効果」は起爆剤にならなかった。2月に入っても引き続き売上不振状況が続いている模様で、景気状況の回復が依然視野に入らない中で、SC業界は平成15年の今後が不透明になっている。
業態別では、テナントが △ 1.5 %、キーテナントが △ 3.2 % といずれも売上不振に陥ったが前月よりもテナントは1.6ポイント、キーテナントは、1.7ポイント改善されている。テナントの好調業種は婦人衣料用品であり、テナントの主力業種の好調がテナント売上の対前年同月比の落ち込みを小幅なものにした原因と考えられる。一方、キーテナントはGMS、SMの食品部門は比較的好調に売上を伸ばしたが、テナントとは対照的に婦人衣料用品が振るわなかったためテナントよりも落ち込み幅が多かったものと思われる。
立地・地域別の状況は、四国の△8.3、北海道の△5.2が際立った落ち込みをみせた。両地域とも経済情勢の悪さを著しく反映した。
停滞感がやや漂った1月のSCの中でプラス成長を記録したSCは144SC(29.5%)に留まった。前月(113SC 22.9%)に比べると31SCの増加 シェアで6.6ポイントアップしており、その結果が前月(平成14年12月)に比べて落ち込み幅が少なかった原因であろう。
*本調査は、2002年末までに開設された全国のSC2,615SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 501 SC 回収率50.1 % (集計対象SC数 488 SC)
SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率
の各表はこちら