販売統計

SC販売統計調査報告 2002年12月

今年1年を象徴した 前年同月比 △ 3.8 %

売上高の概況

2002年12月のSC売上高は、前年同月比 △ 3.8 %となった。1年の総決算といえる12月を“明るさ”の望める形で締めたかったが、デフレ現象がますます深耕し客単価が減少するなか、天候不順、厳しかった冬のボーナス、前年がテロの影響で国内需要が振るったことなどが重なり、キーポイントの歳暮・歳末商戦にいつもの“勢い”が掛らず、売上不振状況が続いた平成14年1年間を象徴するような低調な成績に終わった。有効な景気対策が打ち出されないまま年が改まるが、SCは「旬」のテナントの発掘・導入、消費マインドを喚起する品揃え、CSの更なる向上等々全ゆる方策を講じ積極的なSC運営を実施し、次月からスタートする平成15年は是非ともこの苦境からの脱出が望まれる。

業態別では、テナントが △ 3.1 %、キーテナントが △ 4.9 % といずれも売上不振に陥った。特にキーテナントは、天候不順に加えてボーナスも低調だったことが影響し、主力の重衣料部門が売上不振を極めるとともに歳暮・歳末商戦も盛り上らず、大幅な落ち込みとなってSC全体の成績を落とし込んだ。

立地・地域別の状況は、週末を中心に月の約 1/3 ほどが「雨」だった西日本の各地域、月初旬にかなりの積雪に見舞われた北海道地域がこの天候不順が大きな要因となって、1年間の中でも最も危機的様相を呈した。その他の地域もこれらにやや追随するような形で売上が低迷状態を記録しており、どの立地・地域とも先行きに不安感を残しつつ1年を閉じた今月の売上成績となった。 「人心」も改まる次月には急浮上(Vターン)が望まれる。

停滞感が漂った12月のSCの中でプラス成長を記録したSCは113SC(22.9%)に留まった。前月(184SC 37.6%)に比べると71SCの減少 シェアで14.7ポイントダウンしており、期待に反し惨憺たる結果となった今月の成績を如実に物語っている。次月は新しい年のスタート月でもあり、SC売上高も心機一転「プラス成長」への早期浮上を目指して新たな挑戦が不可欠となろう。


*本調査は、2000年末までに開設された全国のSC2,576SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 506 SC 回収率50.6 % (集計対象SC数 493 SC)

SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率

の各表はこちら


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