販売統計

SC販売統計調査報告 2002年09月

回復基調に向けての0.1ポイントアップ  前年同月比 △ 0.4%

売上高の概況

前月ほのかながらも「明るさ」と「期待感」を抱かせていた SC売上高の2002年9月の成績は、前年同月比 △ 0.4%となった。マイナス成長からの脱出はかなわなかったものの 0.1ポイント前月を上回ったことはその期待に応えるとともに「秋・年末商戦」を控えたSCにとって大いに好感の持てる結果であった。月の前半に夏の暑さがしばらく居座り今月の売上伸長に不安感が漂ったが夏物処分の長期化対応で凌ぐ一方、積極的なテナント導入や人気イベントの実施等がこの苦境に立ち向かった結果といえる。

業態別では、近年にない残暑の影響で紳士・婦人衣料が苦戦したキーテナントがプラス成長からマイナス成長(△ 0.3%)に陥り不安感がみられるが、テナントは人気ファッション専門店の積極的な導入等でレディス衣料を中心にテナントゾーンの活性化が図られ、前月より0.5ポイント上回る成績(△ 0.5%)となっており、その健闘ぶりが光っている。

立地別・地域別では、このところ売上不振が目立っていた中部、九州・沖縄地区の 久し振りのプラス成長(1.2%増、0.1%増)を中心に 東北、関東、北陸の5地区がプラス成長を記録した一方で、昨秋“バッファローズ景気”に沸いた近畿地区がその反動で大幅な落ち込み(前月より 2.3ポイントダウンの△ 3.0%)、さらに依然売上不振状態が続いている中国、四国地区に加え、好調だった北海道地区のマイナス成長への転落が気掛かりになっており、早期の売上回復が望まれる。

9月のプラス成長のSC数は、集計SC数451SCの4割強に当る 184SC でほぼ前月と同じ比率となっている。月前半の残暑がなければプラス領域への突入も可能ではなかったかとも思われるが、秋商戦真っ只中となる10月の各SCの頑張りに期待がかかる。


*本調査は、2000年末までに開設された全国のSC2,576SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 463 SC 回収率46.3 % (集計対象SC数 451 SC)

SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率

の各表はこちら


  • NECネクサソリューションズ
  • 日本ショッピングセンター協会50周年特設サイト
  • 広告募集
  • 広告募集
ページのトップへ