販売統計

2025/02/25 更新 SC販売統計調査報告 2025年1月

既存SC前年同月比売上高伸長率 :+4.9%
気温低下による冬物商材の稼働やインバウンド客の来館などで前年を上回る

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全体概況

  • 1月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は、総合で+4.9%となった。
  • 気温低下による冬物商材の稼働、インバウンド客による売上げ増、曜日まわりに恵まれたことなどにより前年を上回った。
  • 立地別にみると、中心地域は総合で+7.6%、周辺地域は同+3.7%となった。中心地域は大都市を中心にインバウンド客の来館が売上げを押し上げた。周辺地域はインバウンド客の来館があったSCのほか、レジャー需要にも対応する広域商圏型SCが好調だった。
  • 業種別にみると、「ファッション」は気温低下やセールによる冬物衣料のほか、オケージョン需要に対応した商品も稼働した。「雑貨」はキャラクター雑貨のほか、防寒アイテムが好調だった。「食料品」は初売りでの食物販福袋のほか、土産品が好調だった。「飲食」は国内外旅行客や帰省客、家族連れなどの来館があったSCで好調だった。

[立地別]

  • 中心地域・大都市は総合で前年同月比伸長率+9.6%となった。駅ビルや地下街、繁華街のSCなどインバウンド客の来館が多かったSCがとくに好調だった。春節のスタートが前年の2月上旬から1月下旬になったこともプラス要因となった。
  • 中心地域・中都市は総合で前年同月比伸長率+3.9%となった。テナント入れ替え効果があったSCが好調だった。
  • 周辺地域は総合で前年同月比伸長率+3.7%となった。インバウンド客の来館があったSCや、レジャー需要にも対応する広域商圏型SCが好調だった。

[地域別]

  • 北海道は総合で前年同月比伸長率+6.6%となった。とくに中心地域のSCはインバウンド需要により好調だった。
  • 東北は総合で前年同月比伸長率+1.8%となった。豪雪となった地域では道路環境の悪化により来館者が大幅に減ったSCもみられた。
  • 関東は総合で前年同月比伸長率+3.5%、中部、近畿はともに同+6.1%となった。インバウンド客や帰省客の来館があったSCやレジャー需要にも対応する広域商圏型SCが好調だった。年始の動向として、近隣商業施設の休館によりエリアへの人流が減り、来館者減となったSCがみられた。
  • 北陸は総合で前年同月比伸長率+16.9%となり、他地域と比較してもっとも伸長率が高かったが、これは前年の元日に能登半島地震が発生した影響で、石川県や富山県を中心に休館や時短営業を行った反動による。
  • 九州・沖縄は総合で前年同月比伸長率+6.5%となった。テナント入れ替え効果やインバウンド客の来館があったSCがとくに好調だった。

[業種別]

  • 「ファッション」は、気温低下によりニットやアウターなどの冬物衣料が稼働した。成人式需要でオケージョン商品も好調だった。月を通じてセール商材の在庫を確保できた店舗は好調を維持した。
  • 「雑貨」は、アニメやゲームなどのキャラクター雑貨が人気だったほか、気温低下により防寒アイテムが稼働した。初売りでの福袋も好調だった。
  • 「食料品」は、初売りにおいて食物販の福袋が人気だった。国内外旅行客や帰省客の来館があったSCでは土産品が好調だった。生鮮食品や加工食品は価格高騰による売上増がみられた。
  • 「飲食」は、国内外旅行客や帰省客、家族連れなどの来館があったSCで好調だった。値上げをする店舗もみられるなか、飲食業種が館の売上げを牽引したSCが多かった。
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