販売統計

2025/01/27 更新 SC販売統計調査報告 2024年12月

既存SC前年同月比売上高伸長率 :+5.3%
気温低下により冬物商材が好調。館の販促施策やプレセールも後押し

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全体概況

  • 12月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は、総合で+5.3%となった。
  • 気温が低下したことに加え、館の販促施策やプレセールにより冬物商材が好調だった。
  • 立地別にみると、中心地域は総合で+7.5%、周辺地域は同+4.2%となった。中心地域は大都市を中心にインバウンド客による高単価商材が稼働し、売上げを押し上げた。周辺地域はテナントの新規出店があったSCや、レジャー需要にも対応する広域商圏型SCが好調だった。
  • 業種別にみると、「ファッション」は気温低下が進んだことでアウターなどの重衣料のほか、マフラーやタイツなどの防寒アイテムが稼働した。「その他物販」はキャラクター雑貨のほか、化粧品やクリスマスギフトが好調だった。「食料品」はクリスマス需要や、年末のまとめ買い需要がみられた。「飲食」は国内外観光客や帰省客の来館、忘年会需要があったSCで好調だった。
  • 年末年始の動向としては、レジ客数・売上高・客単価ともに前年より増加したSCが多く、とくに大晦日は生鮮食品が盛況だった。年末は、大晦日に館全体や一部テナントで時短営業とするSCがみられた。年始の初売りでは食物販の福袋が人気だった。

[立地別]

  • 中心地域・大都市は総合で前年同月比伸長率+9.5%となった。駅ビルや地下街、繁華街のSCなど、インバウンド客などの来館が多かったSCが高単価商材の稼働でとくに好調だった。
  • 中心地域・中都市は総合で前年同月比伸長率+3.4%となった。テナントの新規出店があったSCが好調だった。
  • 周辺地域は総合で前年同月比伸長率+4.2%となった。テナントの新規出店があったSCやレジャー需要にも対応する広域商圏型SCが好調だった。

[地域別]

  • 北海道は総合で前年同月比伸長率+2.4%、東北は同+3.0%となった。降雪があった地域ではアウターなどの重衣料や雪用の靴が高稼働した。一方、降雪量の多かった地域では交通障害などもあり、買い物のための外出が難しいとの声も聞かれた。
  • 関東は総合で前年同月比伸長率+5.0%、中部は同+7.3%、近畿は同+5.9%となった。駅ビルや地下街のほか、インバウンド客の来館があったSCやレジャー需要にも対応する広域商圏型SCが好調だった。気温が下がったことでアウターなどの重衣料が稼働した。また、館のポイント施策やプレセールの実施、東京都ではQRコード決済の還元キャンペーンが売上げを押し上げた。
  • 九州・沖縄は総合で前年同月比伸長率+8.2%となり、他地域と比較してもっとも伸長率が高かった。週末催事があったSCやインバウンド客の来館があったSCがとくに好調だった。気温が下がったことに加えてアパレルのプレセール実施により、冬物衣料の稼働が進んだ。

[業種別]

  • 「ファッション」は、気温低下が進んだことで冬物商材が稼働した。アウターなどの重衣料のほか、マフラーやタイツなどの防寒アイテムも好調だった。北海道や東北など降雪のあった地域では雪用のブーツや長靴などが高稼働した。
  • 「その他物販」は、インバウンド客を中心にキャラクター雑貨が人気だったほか、クリスマスのギフト需要としてアクセサリーなどが稼働した。季節限定のコスメなど化粧品も好調だった。
  • 「食料品」は、クリスマスが平日だったことにより、ケーキやオードブルなど自宅で楽しめる食材に動きがみられた。年末にかけては、正月向けのまとめ買い需要が高かった。
  • 「飲食」は、国内外観光客や帰省客、家族連れなどのグループ客の来館、忘年会需要があったSCで好調だった。クリスマスの時期は平日だったことで盛り上がりに欠けたとの声が聞かれた。
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