全体概要
①全期間(12/28~1/3)
前年比 売上高+0.2% | レジ客数+0.9% | 客単価▲0.7%
2019-2020年末年始(12月28日~1月3日)のSC売上高は前年比で+0.2%となった。内訳をみると、1日当りレジ客数(以下、レジ客数)は+0.9%、客単価は▲0.7%となった。レジ客数は年末が比較的好調で前年を上回ったものの、客単価は暖冬の影響で比較的高単価の冬物衣料品がバーゲンや福袋で盛り上がりに欠けたこともあり前年を下回った。また、集計期間初日の28日が前年は平日の金曜日だったが、今年は土曜日だったことも全体を押し上げる要因となった。
(参考:28日を除いた29日から3日の売上高は▲1.8%、レジ客数0.0%、客単価▲1.8%)
②年末(12/28~12/31)
前年比 売上高+3.6% | レジ客数+2.8% | 客単価+0.8%
年末は客単価が前年比+0.8%と前年並みだったことに加えて、レジ客数が+2.8%と増加したことで売上高は+3.6%となった。年末商戦スタートの28日は前年が金曜日、今年が土曜日ということで、前年比売上高が+14.8%と前年を大きく上回る出だしとなった。その後も、同日比で前年を下回ったのは30日(▲5.0%)のみで、加工・生鮮食品などが好調だったこともあり、年末は堅調に推移した。
(参考:28日を除いた29日から31日の売上高は+0.3%、レジ客数+1.7%、客単価▲1.4%)
③年始(1/1~1/3)
前年比 売上高▲3.7% | レジ客数▲1.8% | 客単価▲1.9%
年始は売上高が前年比▲3.7%と前年を下回った。レジ客数は1日の▲5.3%から徐々に上向きに推移し3日は前年を上回った(+1.8%)が、客単価は暖冬の影響で冬物衣料の需要が低調だったこともあり、バーゲンや福袋販売での苦戦がみられ、3日間全てで前年を下回った。
④業種ごとの好不調からみる販売動向
好調業種は来館者数が伸びたこともあり飲食がトップだった。次点はサービスで、3位・4位には年末に需要が高まる加工食品、生鮮食品と続き年末商戦を下支えしたことが伺えた。不調業種では暖冬の影響もあり、婦人衣料、紳士衣料と衣料品が並んだ。1日もしくは2日からバーゲンを開始するSCが全体の6割を占めるなかで、バーゲンの主力である婦人衣料の苦戦が年始の売上高を押し下げる要因となった。