プレスリリース

2025/03/25 更新 SC販売統計調査報告 2025年2月

既存SC前年同月比売上高伸長率 :+1.2%
全国的に気温が低く冬物セール品や重衣料が稼働したことで、前年を上回る

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全体概況

  • 2月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は、総合で+1.2%となった。
  • 前年同月はうるう年だったため、日数が1日減った影響を受けたSCが多かったものの、全国的に気温が低かったことで冬物セール品や重衣料が稼働し、前年を上回った。
  • 立地別にみると、中心地域は総合で前年同月比伸長率+3.4%、周辺地域は同+0.2%となった。中心地域は大都市を中心にインバウンド客の来館が売上げを押し上げた。周辺地域はレジャー需要にも対応する広域商圏型SCが好調だった一方、気温低下による外出控えの影響があったSCもみられた。
  • 業種別にみると、「ファッション」は気温低下による冬物セール品のほか、オケージョン需要に対応した商品が稼働した。「雑貨」は防寒アイテムのほか、新生活需要で家具や食器も好調だった。「食料品」は価格高騰により買い上げ点数が減っているとの声が聞かれた。「飲食」はインバウンド客の来館があったSCを中心に好調だった一方、気温低下による外出控えで来館者が減ったSCでは売上げが伸び悩んだ。

[立地別]

  • 中心地域・大都市は総合で前年同月比伸長率+4.5%となった。駅ビルや地下街、繁華街などインバウンド客の来館が多かったSCがとくに好調だった。寒波の影響で冬物衣料中心に稼働したが、月後半に気温が上昇した地域のSCでは長く着られる春物衣料の動きもみられた。
  • 中心地域・中都市は総合で前年同月比伸長率+1.4%となった。駅ビルや高架下など、駅周辺のSCがとくに好調だった。
  • 周辺地域は総合で前年同月比伸長率+0.2%となった。レジャー需要にも対応する広域商圏型SCが好調だった一方で、全国的に気温が低かったことによる外出控えで来館者が減ったSCもみられた。

[地域別]

  • 北海道の中心地域は前年同月比伸長率+8.0%となり、他地域と比較して最も伸長率が高かった。月上旬に春節や「さっぽろ雪まつり」の開催があったことで、インバウンド客の来館があったSCはとくに好調だった。
  • 東北は総合で前年同月比伸長率▲2.1%、北陸は同▲4.5%となった。日本海側を中心とした記録的な大雪により来館者が減少したことに加え、前年同月がうるう年だったことで当年の日数が1日減ったことも影響し、売上げが伸び悩んだ。
  • 関東は総合で前年同月比伸長率+2.2%、中部は同+1.7%、近畿は同+0.5%となった。インバウンド客の取り込みができたSCは売上げを伸ばし、需要としては飲食や宝飾品が人気だった。季節商材では、バレンタインはSCによって好不調が分かれ、節分は不調だったとの声が多かった。
  • 九州・沖縄は総合で前年同月比伸長率+3.0%となり、他地域と比較して最も伸長率が高かった。国内外旅行客の来館により飲食や土産品が好調だった。節分やバレンタインなどの季節商材も集客に寄与した。

[業種別]

  • 「ファッション」は、全国的に気温が低かったことで冬物セール商材や重衣料が稼働した。なかでも冬物在庫があった店舗で売上げを伸ばした。春物プロパー商材の動きは鈍かったものの、月後半から気温が上昇した地域では動きがみられた。卒入学や新生活需要により、セレモニー商材やスーツなども稼働した。
  • 「雑貨」は、気温低下によりマフラーやタイツなどの防寒アイテムが稼働した。新生活需要で家具や食器などの動きもみられた。
  • 「食料品」は、バレンタインの商品展開や催事により売上げにつながったSCがあった一方、高価格帯商品が売れず不振だったというSCもあった。節分の恵方巻は不調との声が多かった。価格高騰により、買い上げ点数が減っているとの声もきかれた。
  • 「飲食」は、インバウンド客の来館があったSCを中心に好調だった一方、気温低下による外出控えで来館者が減ったSCでは売上げが伸び悩んだ。

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