プレスリリース

2024/11/25 更新 SC販売統計調査報告 2024年10月

既存SC前年同月比売上高伸長率 :+1.1%
暑さが続き秋冬衣料が伸び悩んだが、雑貨や飲食が売上げを支え、前年を上回る

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全体概況

  • 10月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は、総合で+1.1%となった。
  • 全国的に10月としての過去最高気温を記録するなど暑さが続いたことで秋冬衣料が苦戦したが、雑貨や飲食で売上げを支えたSCが多かった。また、前年同月に比べて休日日数が1日少なかったことも影響した。
  • 立地別にみると、中心地域は総合で+4.5%、周辺地域は同▲0.5%と、周辺地域が2年8カ月ぶりにマイナスとなった。インバウンド客の来館があったSCを除くと、立地問わず秋冬衣料の不調が売上げに影響した。
  • 業種別にみると、「ファッション」は秋冬商材が全国的な暑さにより苦戦したが、月後半からの気温低下により一部のSCで稼働がみられた。「雑貨」はキャラクター商品やハロウィン関連商品、海外のトレンドアイテムが好調だった。「医薬・化粧品」はメディアで話題の商品や保湿アイテムが好調だった。「飲食」は国内外観光客や館周辺でのイベント参加客の来館が売上げにつながった。

[立地別]

  • 中心地域・大都市は総合で前年同月比伸長率+6.1%となった。地下街や繁華街のSCなど、インバウンド客の来館が多かったSCがとくに好調だった。
  • 中心地域・中都市は総合で前年同月比伸長率+1.4%となった。気温が下がらなかったことにより秋冬衣料の動きが鈍かったが、館内イベントや館周辺でのイベント開催によって売上げを維持したSCがみられた。
  • 周辺地域は総合で前年同月比伸長率▲0.5%と2年8カ月ぶりにマイナスとなった。前年に比べて休日日数が1日少なかったことや、気温が下がらなかったことにより衣料品が苦戦したことが影響した。また、物価高の影響を要因に上げるSCもみられた。

[地域別]

  • 北海道は総合で前年同月比伸長率+1.3%となった。中心地域(+6.9%)では国内外旅行客の来館により、飲食が好調だった。
  • 関東は総合で前年同月比伸長率+0.7%となった。中心地域のオフィスや地下街、繁華街のSCがとくに好調だった。秋冬衣料は、月前半は気温が高かったことで動きが鈍かったが、月後半からの気温低下により稼働し始めた。衣料品で売上げが伸び悩んだ分、雑貨や飲食が館の売上げを支えた。
  • 近畿は総合で前年同月比伸長率+2.3%となった。中心地域の駅ビルや地下街、繁華街のSCがとくに好調だった。月前半に国慶節があったことで、中国からのインバウンド客が多くみられた。気温が高かったことで月前半は秋冬衣料の動きが鈍かったが、気温が下がった月後半から稼働し始めたSCが多かった。
  • 中国は総合で前年同月比伸長率▲0.1%、四国は同▲1.7%となり、前年同月を下回った。テナントの退店や衣料品の不調が売上げに影響した。とくに周辺地域の大型SCの不調が目立った。
  • 九州・沖縄は総合で前年同月比伸長率+3.7%となり、他地域と比較してもっとも伸長率が高かった。広域商圏の大型SCや観光地周辺のSCがとくに好調だった。気温が高かったことで秋冬衣料は苦戦したものの、インバウンド客などの来館により飲食が売上げを牽引した。

[業種別]

  • 「ファッション」は、全国的に10月としての過去最高気温を記録するなど暑さが続いたことで、ブーツやニット、厚手のアウターなどの秋冬商材が苦戦した。月後半からは気温が低下したことで一部のSCで稼働がみられた。
  • 「雑貨」は、キャラクター商品やハロウィン関連商品、海外のトレンドアイテムが好調だったほか、月後半の大型店セールが館の売上げに貢献した。
  • 「医薬・化粧品」は、メディアで話題の商品やボディケア、スキンケアなどの保湿アイテムが好調だった。
  • 「飲食」は、国内外観光客や館周辺でのイベント参加客の来館により、館の売上げにつながったSCが多かった。

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