プレスリリース

2024/02/26 更新 SC販売統計調査報告 2024年1月

既存SC前年同月比売上高伸長率 :+5.1%
暖冬で冬物衣料が苦戦するも、食料品や飲食でカバーし前年を上回る

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全体概況

  • 1月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は、総合で+5.1%となった。
  • 全国的に暖冬となったことで、冬物衣料の動きが鈍かったSCが多かった。初売りやセールで一時的に盛り上がりをみせたものの、月を通してその勢いが持続しなかったとの声がきかれた。そのようななか、飲食業種が新年会などのグループ利用で売上げを牽引し、前年超えとなった。
  • 立地別にみると、中心地域は総合で+7.9%、周辺地域は+3.9%となった。なかでも中心地域の大都市では、インバウンド客や年始のセールでにぎわいをみせたSCが多く、好調だった。
  • 業種別にみると、「ファッション」は暖冬によりアウターなどの冬物重衣料や防寒アイテムの動きが鈍かった。「食料品」は食物販の福袋人気の高まりや帰省の土産需要で好調だった。「医薬・化粧品」はインバウンド需要や初売り施策を行った店舗で好調だった。「飲食」は新年会や家族連れなどのグループ利用、国内外旅行客や近隣イベント参加客の来館などにより好調だった。

[立地別]

  • 中心地域・大都市は総合で前年同月比伸長率+10.1%となった。インバウンド客や年始のセールで来館が増えたSCが多かった。旅行客や帰省客の来館が多いターミナル駅周辺のSCや地下街がとくに好調だった。
  • 中心地域・中都市は総合で前年同月比伸長率+4.3%となった。帰省客の来館が多いSCでは土産需要で食料品などが好調だった。
  • 周辺地域は総合で前年同月比伸長率+3.9%となった。レジャー需要にも対応する広域商圏の大型SCや近隣イベント参加客の来館があったSCが好調だった。

[地域別]

  • 関東は総合で前年同月比伸長率+4.9%、中部は総合で前年同月比伸長率+5.7%、近畿は総合で前年同月比伸長率+6.8%となった。新年会需要などにより飲食は好調だが、暖冬の影響で衣料品売り上げが前年を下回っているとの声が多かった。また周辺地域では、来館はあるものの客単価が低下しているとの声がきかれた。
  • 北陸は総合で前年同月比伸長率▲9.0%だった。1月1日に発生した能登半島地震の影響で、石川県や富山県を中心に休館したSCがみられた。
  • 九州・沖縄は総合で前年同月比伸長率+9.4%だった。とくに中心地域は+14.1%と他地域と比較してもっとも伸長率が高かった。インバウンド客などの来館により飲食がとくに好調だった。

[業種別]

  • 「ファッション」は、全国的に寒気が弱く暖冬となったことで、アウターなどの冬物重衣料や防寒アイテムの動きが鈍かった。衣料品の福袋を目的とした来館は、オンライン販売や事前予約制などにより年々減少しているというSCが多かった。年始のセールは好不調が分かれ、月を通してセールの勢いが持続しなかったとの声がきかれた一方、中旬以降に春物のプロパー商品が稼働し始めたSCもみられた。
  • 「食料品」は、食物販の福袋人気の高まりや、帰省の土産需要もあり好調だった。
  • 「医薬・化粧品」は、インバウンド需要や初売り施策を行った店舗で好調だった。
  • 「飲食」は、新年会や家族連れなどのグループ利用、国内外旅行客や近隣イベント参加客の来館、買い物ついでの利用が多く、好調だった。

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