プレスリリース

2020/09/24 更新 SC販売統計調査報告 2020年8月

既存SC前年同月比  : ▲18.8%
観光、帰省客の減少で厳しい状況続くが、都心近郊のSCでは回復も

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[2020年9月24日18:30訂正]
9月24日14時発表の報告書(全表)に掲載した「表-6 SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比」におきまして、「2020年8月のテナント」の数値に誤りがありましたので、お詫びして訂正いたします。

 誤:▲21.2% → 正:▲21.1%

全体概況

・8月度の既存SC売上高(総合)は、前月(前年同月比▲17.6%)から1.2ポイントマイナス幅が拡大し、▲18.8%となった。
7月中旬からの新型コロナウイルス感染症再拡大の影響が続き、夏祭り等の各地でのイベントが中止となるなか、観光や帰省の自粛傾向が顕著となり、夏休みの人の移動が停滞したことで、全国各地のSCで来館者数が前年と比較して大幅に減少した。
・立地別・構成別では、テナントは全ての立地で前月より悪化した。キーテナントは都市規模により明暗が分かれた。中心地域・中都市は、東京市部を中心とした都心近郊で、遠出を控えた近隣住民の利用増により食品スーパーが牽引し、前月(▲8.3%)より6.3ポイント改善し▲2.0%となった。一方、中心地域・大都市は、都心部への外出自粛傾向が強まったことなどにより百貨店の苦戦が続き、▲37.1%と前月(▲32.9%)より4.2ポイント減となる等マイナス幅が広がった。
・立地別・地域別をみると、関東を除く8地域で7月より前年同月比が悪化した。特に、夏祭りや花火大会などの大規模イベントの中止により観光客が減った影響で、北海道、東北、中部、北陸、九州・沖縄では前年同月比20%を超える大幅なマイナスとなった。一方、関東は前月(▲19.0%)より2.3ポイント増の▲16.7%となった。これは、前月と比べてマイナス幅が縮小した1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)が牽引した結果である。
・都市規模別・地域別をみると、福岡市(▲41.1%)、名古屋市(▲37.2%)で大幅に前年同月比が悪化した。これは、新型コロナウイルス感染者数拡大を受けて、「福岡コロナ警報」(福岡県 8/5)、「愛知県緊急事態宣言」(愛知県 8/6)による外出自粛といった消費マインドの低下によるものと思われる。
・業種別の動向を見ると、インテリア、貴金属・時計、眼鏡などの高額品に動きが見られた。これは、観光や帰省に掛かる支出を買い物に充てたものと推察される。
一方、観光や帰省の自粛により土産品が不振というSCが多く見受けられた。また、シネマは引き続き集客に苦戦しているが、ファミリー向け話題作などが封切られたこともあり、都市部を中心に回復傾向も見られた。

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