プレスリリース

2016/04/22 更新 SC販売統計調査報告 2016年03月 /(確報)2015年SC年間総売上高(全SCベース・推計)

既存SC前年同月比   : -2.1%
イベント、リニューアル等で集客図るも苦戦

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全体概況

3月の既存SC売上高は前年同月比-2.1%で3ヶ月ぶりにマイナスとなった。テナントは-1.8%、キーテナントは-3.3%となり両者ともにマイナスと厳しい結果となった。特にキーテナントは-3.3%となり前月(+1.4%)から4.7ポイントの大幅な落ち込みとなった。
立地別では、中心地域は全体で-1.4%、周辺地域が-2.5%となった。なかでも周辺地域は前月(+0.3%)から2.8ポイント悪化した。
地域別では、全ての地域で前年同月比マイナスとなり、特に四国が-7.8%、中国が-4.8%、北陸が-4.4%となった。北陸については、北陸新幹線が開業から1年経ち消費が落ち着いてきたとの回答も見られた。
都市規模別では、政令指定都市全体の総合が-1.1%、その他の地域全体の総合が-2.9%と不調であった。政令指定都市のうち仙台市(+8.6%)、北九州市(+2.6%)、福岡市(+2.4%)はプラスとなったがそれ以外の政令指定都市および、その他の地域では全てマイナスとなった。

好調なSCの要因として挙げられたのは、前月に引き続き、リニューアルなどによる新規テナント導入やイベント効果であった。一方で、不調要因としてはテナントの退店や気温の変動が激しかったことにより春物衣料の苦戦があげられた。

トピックス

株価下落の他、内閣府が発表した3月の消費動向調査で、サービス等の支出を「今より減らす予定」と回答した割合が増えていることから、消費マインドの悪化が顕在化している。このような厳しい環境の中において、各SCではリニューアルや新規テナントの入店に加えてイベントの実施などにより積極的に消費マインドを刺激して集客を図る傾向がみられたものの全ての地域で前年同月比マイナスとなる厳しい結果となった。

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