プレスリリース

2016/01/22 更新 SC販売統計調査報告 2015年12月

既存SC前年同月比:-0.1%
好調業種はレストランや生鮮三品、お客様は“食”を重視

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全体概況

 12月のSC販売額は天候不順や暖冬の影響で前年同月比が微減(-0.1%)となった。サンプル数は505SC。
 11月に続き暖冬の影響で、婦人服を中心にした重衣料、ブーツなどの靴や雑貨が不振で年末商戦を補うことができなかった。テナントは+0.1%と微増となったが、キーテナントは-0.6%という結果となった。
 立地別では、周辺地域が+0.6%と健闘、中心地域は全体では±0%となったが大都市中心地域は+0.7%と健闘した一方、中都市と小都市の中心地域はそれぞれマイナス(小都市-2.2%、中都市-0.6%)と都市規模で格差がめだった。郊外地域は
-0.5%となった。
 地域別では、北海道(+2.0%)、東北(+1.6%)、中部(+1.2%)がプラスととなり、他の6地域はマイナスとなった。各地域の中でも東京区部や政令指定都市などの大都市(+1.2%)とそれ以外の都市(-1.0%)で格差が生じている。
 全体の不調要因としては、前述したように天候不順や暖冬の影響が挙げられるが、特に暖冬による婦人・紳士アパレルの売上不振をあげるSCが多くみられた。また、テナントの退店によって一時的に売上がダウンしたというSCも多くみられた。
 売上向上策として、年末商戦にあわせて積極的にイベントを開催したSC、リニューアルを実施したSCもみられるが、売上のマイナスをカバーするまでには至らなかった。 

トピックス

 厳しい中でも好調業種としてテナントは飲食店、キーテナントは生鮮三品や加工食品をあげるSCが多くみられた。年末の宴会需要やボーナスを手に入れて家族で少しリッチな外食をするなど、“身に着けるもの”から“食”にこだわる傾向がみられる。

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