既存SC前年同月比 : +2.5%
冬物衣料が健闘したテナントが好調で前年比+2.5%
全体概況
- 11月度の既存SCの売上高は、前月のマイナスから一転、前年同月比+2.5%となり前年を上回った。冬物衣料が堅調だったテナントは同+3.2%。キーテナントは▲0.3%でテナント売上が全体を牽引した。
- 立地別・構成別の総合では、中心地域が同+2.2%、周辺地域が同+2.6%となった。大都市中心地域のキーテナントは同+8.8%(前月は同+7.2%)、周辺地域のテナントは同+3.8%%(前月は同+0.1%)と好調を維持した。
- 立地別・地域別では、全9地域のうち、北陸(同▲0.9%)を除く8地域で前年を上回り全国的に売上は堅調であった。
- 都市規模別では、政令指定都市の総合が同+2.6%、その他の地域も同+2.4%となり両者ともに前年を上回った。福岡市はインバウンドの好調に加えて、福岡ソフトバンクホークスの日本一記念セールの効果や昨年発生したJR博多駅前の陥没事故による休業の反動もあり、同+9.0%と前年を大きく上回った。
- 業種毎の販売動向をみると、テナントでは飲食・サービスが好調、婦人衣料は好調と回答したSCが多くみられた一方で、不振と回答したSCも多くみられ、施設間で差がみられた。キーテナントでは生鮮食品で好不調が分かれた。
トピックス
11月度は前年同月比+2.5%と好調であった。好調要因として、ハウスカード等の販促活動のタイミングと気温低下のタイミングが重複したことで、重衣料や冬物のインナーなど冬物の衣料品が伸長したことを挙げるSCが複数みられた。