既存SC前年同月比 : +1.4%
秋物商品の好調により7ヶ月連続プラス
全体概況
- 9月度の既存SCの売上高は、総合で前年同月比+1.4%となり7ヶ月連続で前年を上回った。テナントは同+1.5%(7ヶ月連続プラス)。キーテナントは+0.9%となり10ヶ月ぶりに前年を上回った。
- 立地別の総合では、中心地域が同+0.9%、周辺地域が同+1.6%となった。大都市中心地域のキーテナントに次いで好調だった周辺地域のテナントは、3月以降7ヶ月連続で前年を上回り底堅く推移している。
- 地域別では、全9地域のうち、前年を上回ったのが5地域、下回ったのが4地域と好不調が分かれた。西日本では台風による臨時休館の影響もみられた。
- 都市規模別では、政令指定都市の総合が同+1.7%、その他の地域も同+1.2%となり両者ともに前年を上回った。
- 業種毎の販売動向をみると、これまで不振が続いていた婦人衣料について好調と回答したSCの増加がみられた。一方で、前年は人気作品に恵まれて好調だったシネマがその反動で前年を下回ったとの回答もみられた。
トピックス
全体に占める割合が最も高い周辺地域のテナントが堅調に推移している影響もあり、7ヶ月連続で前年を上回る結果となった。9月は全国的に気温が平年を下回ったことで秋物関連の商品が好調だったこともあるが、加えて不振が続いていた店舗の入替えなどで活性化を進めた結果が現れてきたことも前年比プラスが続く要因の一つとみられる。