既存SC前年同月比 : +0.9%
夏のセール売上が貢献し、4ヶ月連続前年同月比プラス
全体概況
- 6月度は総合で前年同月比+0.9%となり4ヶ月連続で前年を上回った。テナントは同+1.4%(4ヶ月連続プラス)。一方でキーテナントは同▲0.7%(7ヶ月連続でマイナス)となった。
- 立地別の総合では、中心地域が同+1.4%、周辺地域が同+0.7%となり、両立地とも前年を上回った。総合で唯一前年同月比+2%台となった大都市中心地域は駅近くのSCのキーテナントが好調であった。一方で中都市中心地域のキーテナントは立地区分を改訂した2016年1月以降18ヶ月連続で前年を下回る厳しい状況が続いている。
- 地域別では、9地域のうち前年を上回ったのが5地域(北海道、東北、関東、近畿、九州・沖縄)、下回ったのが4地域(中部、北陸、中国、四国)であった。
- 都市規模別では、政令指定都市の総合が同+2.1%、その他の地域が同+0.1%となった。5月に引続き関東の政令指定都市(千葉市、東京区部、横浜市、川崎市)は4都市ともに前年を上回り好調だった。総合で前年比8.0%となった神戸市は周辺地域のSCは好不調が分かれたものの、中心地域では好調なSCが多くみられた。
- 業種毎の販売動向をみると、テナントでは飲食、サービス、雑貨が好調、婦人衣料が不振と回答したSCが多くみられた。キーテナントについては、生鮮食品が好調で不振はテナントと同じく婦人衣料との回答が多くみられた。
トピックス
6月度は前年同月比+0.9%となり4ヶ月連続で前年を上回った。回答をみるとプレセールが比較的好調だったほか、夏のセール開始時期を昨年の7月1月から6月30日に早めたことが売上に寄与したとの回答がみられた。一方で前年を下回ったSCについては売上が伸び悩む中都市中心地域などでテナントの退店を不振の理由とするSCがみられた。