既存SC前年同月比 : ±0.0%
大都市で健闘するものの地方で苦戦
全体概況
- 11月度は休日が前年比で1日少なかったが、月上旬に気温が低い日が続いたことで冬物衣料の販売が伸び、総合で前年同月比±0.0%(前月0.9%)となった。テナントは±0.0%、キーテナントは0.1%となった。
- 立地別(表-1)では、総合では中心地域が0.7%(前月0.8%)、周辺地域が▲0.3%(前月1.0%)となり周辺地域で苦戦した。キーテナントは前月が全ての立地でマイナスであったが、今月は、中心地域の中都市を除いてプラスとなり総合でも0.1%(前月▲1.0%)となり前月から改善がみられた。
- 地域別(表-2)では、前年比プラスが4地域(東北、関東、北陸、九州・沖縄)、マイナスが5地域(北海道、中部、近畿、中国、四国)となった。平年と比較して気温が低かった関東以北や北陸で健闘した。
- 都市規模別(表-3)では、政令指定都市の総合が1.1%(前月1.3%)、その他の地域の総合が▲0.7%(前月0.7%)となり地方での販売が伸び悩んだ。政令指定都市のなかで、前年比でマイナス幅が最大だった福岡市(▲2.5%)はJR博多駅前の陥没事故による休業の影響がみられた。
- 好調業種として、テナントは飲食、キーテナントは食品関連を挙げたSCが多かった。一方、婦人衣料は今月も不振との回答が多く見られたものの2ヶ月連続で回復の傾向がみられた。
トピックス
11月度は前年同月比で±0.0%となったが、立地別(表-1)と都市規模別(表-3)とをみると、大都市中心地域でプラス幅が1%を超えた。一方で、周辺地域や地方都市ではマイナスとなり、地方での苦戦がみられた。