プレスリリース

2020/07/28 更新 SC販売統計調査報告 2020年6月

既存SC前年同月比  : ▲15.0%
営業再開に伴い前月から売上を大きく改善

全表はこちら

プレスリリースはこちら

全体概況

・6月度の既存SC売上高は総合で前年同月比▲15.0%となった。休業していた首都圏などのSCも営業を再開し、前月(▲61.4%)から46.4ポイント増と大幅に改善した。新型コロナウイルスの影響により前年と比較して客数は減少したが、外出自粛疲れの反動や値引き販売の実施などもあり、客単価が向上したSCもみられた。テナントは前月(▲69.1%)から52ポイント増の▲17.1%まで回復し、キーテナントは生活必需品を扱う食品スーパーやGMSなどが堅調で▲7.0%と一桁台まで回復した。
・立地別・構成別では、来館手段として公共交通機関の利用が多い中心地域・大都市のSCは客足の戻りが鈍く、▲30.8%と苦戦が続いている。一方、近隣住民の利用が多い地域密着型SCとマイカーでの来館が主となる郊外型SCが多数含まれる周辺地域は▲9.9%とマイナス幅一桁台まで改善した。キーテナントは立地により明暗が分かれ、百貨店の割合が高い大都市は▲32.9%と大幅なマイナスであった一方、食品スーパーやGMSの多い周辺地域は▲1.9%まで回復した。
・立地別・地域別をみると、全ての地域で前年同月実績を下回ったものの、下げ幅は大幅に改善した。北海道地域は大都市である札幌市の苦戦により▲22.9%となったが、その他8地域は▲10%台の下げ幅まで回復した。
・都市規模別・地域別をみると、総合で大都市は▲22.3%、その他の地域は▲9.5%となった。大都市は5月(▲69.3%)から大幅に改善したものの、客足が戻りきらず厳しい状況が続いている。大都市で下げ幅の大きかった福岡市(▲33.5%)や札幌市(▲24.3%)はインバウンドの減少もマイナスに影響したと推察される。
・業種別の動向を見ると、6月は気温が高めに推移したことや、営業再開時から値引きを行ったこともあり、春物衣料に動きがみられた。また、マスクなど新型コロナウイルス感染予防に関する衛生用品なども引き続き好調であった。一方、飲食は宴会や会食を自粛する傾向がみられ、かつ密を避けるため客席を減少して営業していることもあり、苦戦が続いている。また、密への心理的懸念からかシネマなどのサービス系も厳しい売上となっている。

プレスリリース

  • NECネクサソリューションズ
  • 日本ショッピングセンター協会50周年特設サイト
  • 広告募集
  • 広告募集
ページのトップへ