プレスリリース

2020/04/22 更新 SC販売統計調査報告 2020年3月 /(確報)2019年SC年間売上高(全SCベース・推計)

 2020年3月

既存SC前年同月比 :▲28.0%
新型コロナウイルスの影響で記録的な落ち込み

 SC年間売上高(確報)

31兆9,694億円(前年比+0.8%・税抜)

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全体概況

  • 3月度の既存SC売上高は新型コロナウイルス感染拡大の影響で前年同月比▲28.0%と記録的な落ち込みとなった。外出自粛の傾向が強まったことによる来館者の減少に加えて、月上旬からの全国規模の学校休校に伴うテナント従業員確保や感染拡大防止のために営業時間短縮をしたり、臨時休館や一部テナントの休業をしたSCが全国的にみられたことで総合の売上は大幅に減少した。特にテナントは▲30.7%となり、食料品等の生活必需品を取り扱うキーテナントの▲16.3%と比較して大きく落ち込んだ。
  • 立地別・構成別をみると、中心地域はテナント(▲33.8%)とキーテナント(▲35.0%)ともに大幅に前年を下回り、総合では▲34.0%となった。特に中心地域・大都市のキーテナントは百貨店の売上減少が響き▲41.3%まで落ち込んだ。周辺地域もテナントは▲29.0%と3割近い減少となったが、キーテナントは食品スーパーやGMSの構成比が中心地域・大都市と比較して高いこともあり▲10.7%で他と比較すると減少幅は小さかった。
  • 立地別・地域別をみると、全国的に大幅なマイナスとなった。なかでも、北海道は2月28日に道知事が緊急事態宣言を出し週末の外出自粛を呼びかけたこともあり▲45.2%と突出してマイナスとなった。
  • 都市規模別・地域別をみると、大都市は▲32.0%となり、その他の地域(▲24.9%)と比較して減少幅が大きかった。大都市では札幌市(▲45.4%)に加えて、3月25日に都知事が週末の外出自粛要請を出したこともあり東京区部は▲35.7%となった。また、千葉市が▲31.9%、名古屋市が▲36.4%、福岡市が▲36.3%と30%を超えるマイナスの都市が複数見られた。
  • 業種毎の販売動向をみると、食料品は底堅かったものの、全ての業種で先月よりも不振との回答が増加した。なかでも外食を控える傾向を受けたレストランやフードコートなどの飲食、衣料品ファッション雑貨をはじめとした非日用品に加えて、旅行、アミューズメント、理美容関連などのサービス業種が不振という回答が多く見られた。

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