既存SC前年同月比:-2.9%
暖冬で重衣料を中心にアパレルが不振、一方で札幌、名古屋、福岡は健闘
全体概況
11月のSC販売額は前年に比べて土曜日が1日少なく、天候不順や暖冬の影響で既存SC前年同月比-2.9%と、5ヶ月ぶりにマイナスになった。サンプル数は495SC。
暖冬のため婦人服を中心に重衣料、ブーツなど靴が不振だったため、アパレル比率が高い「テナント」は-3.1であった。一方、GMSやSMを中心に食料品の売上げが比較的堅調だったこともあり、「キーテナント」の前年同月比はテナントと比べるとやや幅が小さく-2.5%となった。
立地別では周辺地域が-0.8%と比較的健闘したが、それ以外の中心地域、郊外地域のSCは-3%台と総合(-2.9%)を下回った。地域別では北海道が唯一プラス(+1.6%)となった。北陸は新幹線効果が続き売上げを伸ばしたSCがあったが、地域としてはマイナスだった。
ところで、例年10月と11月はSCのオープンが多い時期で、今年も11月に全国で11SCが新規に開業した。そうしたなかで既存SCの不振要因の1つとして、新規SCのオープンをあげるケースもみられた。
トピックス
厳しいなかでも都市別では札幌(+1.9)や福岡(+2.3)はインバウンド効果など、名古屋(+1.5)はリニューアル効果などにより売上げがプラスだった。