既存SC前年同月比売上高伸長率 :+9.8%
うるう年の影響に加え、国内外旅行客の来館が増えたことで前年を上回る
全体概況
- 2月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は、総合で+9.8%となった。
- うるう年により営業日数、休日日数が前年に比べて1日多かったことや、春節が2月になったこと、また3連休が2回あったことで国内外旅行客の来館者が増え、前年を上回った。
- 立地別にみると、中心地域は総合で+12.3%、周辺地域は+8.6%となった。なかでも中心地域の大都市がインバウンド客などの来館により、とくに好調だった。
- 業種別にみると、「ファッション」は中旬からの気温上昇により、春物プロパー商材や卒入学向けセットアップなどのオケージョン商材が稼働した。「食料品」は節分やバレンタインなどの季節商材が好調だった。「その他物販」は新生活需要により家具、家電、日用品が好調だった。「飲食」は国内外旅行客や近隣イベント参加客の来館、家族連れや宴会などのグループ利用が好調で、館の売上げを牽引した。
[立地別]
- 中心地域・大都市は総合で前年同月比伸長率+13.2%となった。インバウンド客の来館が売上増につながったSCが多かった。旅行客やオフィスワーカーの来館が多いターミナル駅周辺のSC、雨や雪の多い地域では天候に左右されない駅直結のSCや地下街がとくに好調だった。
- 中心地域・中都市は総合で前年同月比伸長率+10.7%となった。旅行客や出張客のほか、近隣の家族連れの来館もみられたSCが多かった。
- 周辺地域は総合で前年同月比伸長率+8.6%となった。レジャー需要にも対応する広域商圏の大型SCや近隣イベント参加客の来館があったSCが好調だった。
[地域別]
- 北海道は総合で前年同月比伸長率+10.9%だった。「さっぽろ雪まつり」が4年ぶりにコロナ禍前の規模での開催となり旅行客が増加したことで、飲食を中心に好調だった。また、春節によりインバウンド客の来館も目立った。
- 関東は総合で前年同月比伸長率+8.2%、中部は総合で前年同月比伸長率+10.8%、近畿は総合で前年同月比伸長率+13.7%となった。3連休が2回あったことや春節が2月になったことで、国内外の旅行客が来館したSCがとくに好調だった。
- 九州・沖縄は総合で前年同月比伸長率+13.1%だった。春節の時期は中国のみならず台湾、韓国などからのインバウンド客の来館が多く、まとめ買いもみられた。
[業種別]
- 「ファッション」は、中旬から気温が上昇したことで、春物プロパー商材や卒入学向けセットアップなどのオケージョン商材が稼働した。一方、寒暖差が大きくお客様のニーズが気温に左右され、商品展開が難しかったとの声もきかれた。
- 「食料品」は、節分やバレンタインなどの季節商材が好調だった。
- 「その他物販」は、新生活需要により、家具、家電、日用品が好調だった。
- 「飲食」は、国内外旅行客や近隣イベント参加客の来館、家族連れや宴会などのグループ利用が好調で、館の売上げを牽引した。
- 「サービス」は、話題作の公開により「シネマ」が好調だった。