販売統計
SC販売統計調査報告 2009年07月
7月既存SC前年比 : -8.5%
SC総売上高 (推計) 2 兆3,922億円(前年比 -3.5% 全SCベース)
売上高の概況
- 売上高
- 7月の既存SCの前年同月比売上高は、-8.5%と11ヶ月連続でマイナスとなった。
政府の景気対策や商品の低価格化などが消費を下支えする一方、雇用環境の悪化、所得減少などにより生活防衛意識は一層高まっており、全体として前月を1.9ポイント下回る結果となった。
また、昨年は7月に入ってから開始した夏のバーゲンを今年は6月に前倒しで開始しているSCが多く、その反動減も大きく影響している。加えて梅雨明けの遅れや戻り梅雨による盛夏商品の売上不振や客単価の減少などの影響も重なり、本統計開始(2002年7月)以来のマイナス幅となった。
なお、全体的にSC内での空区画が増加傾向にあることから、「テナントの退店」を不調要因に指摘するSCが多くなってきている。 - 立地別・構成別
- 中心地域が-9.9%と低調であった。中でも小都市のテナントが-12.3%とマイナス幅が大きく、前月より2.7ポイント下落した。
- 立地別・地域別
- 各地域共に中心地域の落ち込みが大きく、中でも、北陸、中部地方の中心地域はそれぞれ-15.5%、-13.5%とマイナス幅が大きかった。前月同様、ファッションビル、駅ビル等の衣料中心のSCの不振が要因となっている。
- 都市規模別・地域別
- 政令指定都市別で見ると、上記同様、衣料品の不振により名古屋市が-12.7%と最もマイナス幅が大きく、次いで東京区部、大阪市が-9.7%と不振であった。大阪市は、一部SCのリニューアルに伴う部分休業も影響している。
*本調査は、2008年12月末現在の全SC2,877SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
*集計SC 581 SC 回収率58.1 %
*2009年5月21日の定期総会において、SC全数調査の結果を報告し、SC取扱い基準を見直した上で2008年末のSC総数を2,980と発表したが、7月のSC総売上高(推計)は、旧基準に基づき、2009年6月末現在の全SC2,897SCをベースに算出した。
SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比
立地別・構成別 売上高伸長率
立地別・地域別 売上高伸長率
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- 都市規模別・地域別 売上高伸長率
- キーテナント業態別 売上高伸長率
- 立地別・地域別 総売上高
- 立地別SC・キーテナント・テナント効率
- 既存SC移動平均(年間)
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